「テレビの下取りはどこでできるの?」
「どこで下取りするのがお得?」
まだ使えるテレビを買い替える際は、家電量販店の下取りサービスを利用すると、購入費用を抑えられます。ただし、家電量販店によって下取りの意味が異なるため、内容を把握せずに下取りに出してしまうと逆に費用を請求されることもあります。
お得にテレビを買い替えるためには、事前に正しい知識と家電量販店ごとの違いを把握し、適切な方法を選ぶことが大切です。
本記事では、テレビの下取り条件と意味、家電量販店10社の違いについて解説します。テレビの下取りをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- テレビの下取りは家電量販店でできる
- 家電量販店ごとに下取りの意味が異なるため、事前のチェックが必要
- 家電量販店で下取りに出す前にリサイクルショップで買取金額を査定してもらっておくと、下取り不可だった際に次の選択がしやすい
テレビの下取り条件は「買替え」
家電量販店でのテレビの下取り条件は、買替えであることが多くなっています。そもそも下取りとは、まだ使える中古のテレビを店が買い取ったうえで、新しいテレビの購入代金の一部にあてることを指します。
「家電量販店がテレビを買い取ってくれる」と認識できますが、実はそうではない家電量販店もあるので注意が必要です。以下は、家電量販店における下取りの意味です。
種類 | 意味 |
---|---|
買取 | 使用中の洗濯機を現金やポイントで買い取ってくれる |
有料リサイクル回収+値引き | 有料リサイクル回収に申し込むと購入代金が値引きされる リサイクル回収費用が請求される |
引取 | 無料で使用中の冷蔵庫を引き取ってくれるだけ 値引き対応はないところがほとんど |
3つのなかでも「有料リサイクル回収+値引き」は、逆に費用の支払いが発生するため注意しましょう。金額によっては、購入費用が高くなることがあります。
テレビの下取りで失敗しないためには、実質購入額を比較することが大切です。
テレビの下取りの可否と価格の相場は?10社を比較
家電量販店9社の下取り可否とAmazonのサービスを解説します。以下は、10社の下取りの意味と対象製品です。
家電量販店 | 下取りの意味 | 対象 |
---|---|---|
ヤマダ電機 | 買取 | まだ使える製品のみ |
ノジマ | 買取 | まだ使える製品のみ |
ジョーシン | 買取 | まだ使える製品のみ |
Amazon | 買取 | まだ使える製品のみ |
ビックカメラ | リサイクル券購入+製品購入額から値引き | 壊れている製品もOK |
コジマ | リサイクル券購入+製品購入額の値引き | 壊れている製品もOK |
ジャパネットたかた | リサイクル券購入+製品購入額の値引き | 壊れている製品もOK |
ノジマ | 無料回収 | 壊れている製品もOK |
エディオン | 下取りなし | – |
ケーズデンキ | 下取りなし | – |
ヨドバシカメラ | 下取りなし | – |
家電量販店の下取りキャンペーンを利用して、お得にテレビを買い替えたい方は、参考にしてみてください。
ヤマダ電機|テレビの下取りキャンペーンあり
ヤマダ電機では、薄型テレビの下取りをおこなっています。下取りされた薄型テレビは、ヤマダ電機の自社工場で再商品化されます。
以下は、ヤマダ電機で下取りしてもらえる薄型テレビです。
対象メーカー | 製造年 |
---|---|
すべてのメーカー | 2014~2023年製 |
製造年を見てもわかりますが、対象は薄型テレビなのでブラウン管やポータブルテレビは対象外です。
なお、薄型テレビの下取りを依頼する際は、以下の条件をクリアする必要があります。
- 本体に破損や変色、サビつきなどがない
- 電源コードおよび付属品がある
- 身分証明書を提示できる
- 未成年の場合は親権者が同伴している
家にある薄型テレビがまだ使えるものの、新しいものに買い替えたい場合は、ヤマダ電機の下取りキャンペーンを検討しましょう。
ノジマ|テレビの下取りキャンペーンあり
ノジマでは、テレビの下取りキャンペーンを実施中です。ノジマの下取りを利用する際は、「下取りチェッカー」で下取り価格を確認してから、新しい冷蔵庫を購入する必要があります。
下記は、ノジマでのテレビの下取り価格の一例です。
冷蔵庫の種類 | SONY KJ-75X9500G |
下取り価格 | 5万500円 |
下取り価格は、冷蔵庫の製造年や状態によって変わります。リユース前提の下取りのため、壊れている場合は別途リサイクル費用が発生する点は注意が必要です。
ジョーシン|下取りキャンペーンあり
ジョーシンでは、テレビの買い替えキャンペーンにて、対象商品に限り古いテレビの下取りを実施しています。
40型以上のテレビを購入すると、最大3万円で古いテレビを下取りしてもらえます。ただし、現金で下取りしてもらえるテレビは2018年製以降のものです、2017年製は定額5,000ポイントで下取りとなります。壊れているテレビは対象外なので、注意しましょう。
Amazon|出張テレビ買取強化キャンペーンあり
Amazonでは、テレビを買い取りしています。家電量販店の下取りキャンペーンとは異なりますが、Amazonでテレビを購入する際に利用するとお得です。
買取サービスの特徴は、以下のとおりです。
- 査定料や送料、手数料がすべて無料
- 買取料の支払い方法をAmazonギフト券か現金のどちらかから選べる
- 事前に査定額を確認できる
出張テレビ買取強化キャンペーンは、同サービスの買取金額が10%増額されるキャンペーンとなっています。買取料をAmazonギフト券で受け取ると、コード入力ですぐに新しいテレビの購入ができるのでスムーズに買い替えられます。
出張買取だけでなく郵送でのやりとりも可能です。郵送手続きにかかる送料も無料なので、気軽に利用できます。Amazonで新しいテレビを購入予定の方は、査定額を確認してみるとよいでしょう。
ビックカメラ|テレビの下取り値引きあり
ビックカメラは、商品の購入と同時に古いテレビのリサイクル回収に申し込むと、下取り値引きを受けられます。なお、値引き額は最大3万円です。
例えば、LGの有機ELテレビ「OLED42C3PJA」を購入した場合、下記のようになります。
LG有機ELテレビ「OLED42C3PJA」 | 価格(税込)(※) |
---|---|
販売価格 | 15万8,000円 |
下取り価格 | 1万円 |
購入価格(販売価格-下取り価格) | 14万8,000円 |
古いテレビのリサイクル料金 | 2,970円 |
古いテレビの収集・運搬料金 | 1,650円 |
支払総額 | 15万2,620円 |
リサイクル料金と収集・運搬料金の支払いが発生するため、実質値引き金額は5,380円です。値引き金額は安くなるものの、別でリサイクルに出すよりも経済的といえます。
コジマ|テレビの下取りキャンペーンあり
コジマでは、テレビの下取りキャンペーンを実施しています。新しい冷蔵庫の購入時にリサイクル回収を申し込むと、販売価格から最大3万円の値引きを受けられます。ただし、リサイクル回収を利用すると、リサイクル料金と収集・運搬料金が別途発生するので注意が必要です。
以下は、コジマでテレビを買い替え時に下取りに出した場合の金額例です。
ハイセンス「43A65H」を購入した場合 | 価格(税込)(※) |
---|---|
販売価格 | 5万9,800 円 |
下取り価格 | 5,000円 |
購入価格(販売価格-下取り価格) | 5万4,800円 |
古いテレビのリサイクル料金 | 4,620円 |
古いテレビの収集・運搬料金 | 1,650円 |
支払総額 | 6万1,070円 |
購入価格からリサイクル費用を差し引くと、販売価格より1,270分高くなっています。テレビの場合、下取り価格が5,000円の製品はリサイクル費用の方が高くなる可能性があるので、お得ではありません。購入前に支払総額のシミュレーションをしておくと、他店では不要な費用を支払わずに済みます。
ジャパネットたかた|テレビの下取り値引きあり
ジャパネットたかたでは、下取り対象商品を購入し古いテレビを下取りに出すと、値引きを受けられます。
例えば、TVSのREGZA「43M550L」の価格は、下記のようになります。
TVSのREGZA「43M550L」を購入した場合 | 価格(税込)(※) |
---|---|
販売価格 | 8万9,800円 |
下取り価格 | 1万円 |
購入価格(販売価格-下取り価格) | 7万9,800円 |
古いエアコンのリサイクル料金 | 2,970円 |
古いエアコンの収集・運搬料金 | 2,750円 |
支払総額 | 8万5,520円 |
ジャパネットたかたの下取りは、リサイクル回収と同じなので、リサイクル料金と収集・運搬料金の支払いが必要です。テレビの場合は、サイズが大きいほどリサイクルにかかる費用が高くなります。そのため、43型のREGZA「43M550L」は、実質4,280円の値引きになり、値引き率が大幅に下がります。
エディオン|テレビの下取りキャンペーンなし
エディオンでは、テレビの下取りキャンペーンをおこなっていません。古いテレビを手放したい場合は、下取りキャンペーンをおこなっている他店でテレビを買い替えるか、リサイクルショップに買い取ってもらいましょう。
なお、エディオンでは、テレビのリサイクル回収を実施しています。ただし、リサイクル費用を別途支払う有料処分となるので注意しましょう。
ケーズデンキ|テレビの下取りキャンペーンなし
ケーズデンキは、テレビの下取りキャンペーンをおこなっていません。有料のリサイクル回収には対応しているので、リサイクルショップでも買取不可だった場合は利用を検討してみましょう。
ヨドバシカメラ|テレビの下取りキャンペーンなし
ヨドバシカメラでは、テレビの下取りキャンペーンをおこなっていません。有料のリサイクル回収はおこなっているので、必要な場合は利用を検討してみてください。
テレビをお得に買い替えたい場合は、下取りキャンペーンをおこなっている他店の動向をチェックしてみましょう。
テレビの下取りに出す前の4つの準備
テレビを下取りに出す前に、次の4つの準備を整えておくと、スムーズに新しいテレビと買い替えられます。
- 製造年とメーカーを確認する
- テレビの付属品をまとめる
- 空拭きをしてホコリを取っておく
- リサイクルショップで買取金額を無料査定してもらっておく
それぞれについて、解説します。
1.製造年とメーカーを確認する
家電量販店でテレビを下取りしてもらう際は、製造年とメーカーを確認されるため、あらかじめ確認しておきます。製造年やメーカーがわからないテレビは、下取りしてもらえないことがあります。
一般的には、テレビの裏側に貼ってあるシールに記載してあるので、スマートフォンで写真を撮っておくとよいでしょう。
2.テレビの付属品をまとめる
次に、テレビを購入したときについてきたリモコンや電源コードといった付属品をまとめておきます。取扱説明書があれば、セットで出しておきましょう。
3.空拭きをしてホコリを取っておく
柔らかい布でテレビを空拭きし、ホコリを取り除いておきます。濡れた布で拭くと故障する場合があるので、乾いた布でおこないましょう。
4.リサイクルショップで買取金額を無料査定してもらっておく
テレビがいつでも運び出せる状態になったら、リサイクルショップに買取金額を査定してもらっておきます。万が一、家電量販店で下取りしてもらえなかった際、使用中のテレビを手放すためです。
リサイクルショップの買取金額と家電量販店の下取り金額を比較し、お得な方を選ぶ手もあります。リサイクルショップの買取査定は無料な場合が多いので、利用してみてください。出張やオンライン査定なら、自宅にいながら買取金額を把握できるのでおすすめです。
テレビの下取りができなかったときの処分方法と費用
家電量販店でテレビの下取りができなかったときは、以下の3つの処分方法のうちどれかを選びます。
- リサイクルショップに買い取ってもらう【ほぼ無料】
- フリマ・オークションで売る【手数料・送料が必要】
- 家電リサイクル法に基づいて処分する【有料】
上から順にお得な処分方法となっているので、参考にしてみてください。
リサイクルショップに買い取ってもらう【ほぼ無料】
まだ使えるテレビの場合は、リサイクルショップに買い取ってもらえる可能性があります。無料査定を利用して、買取の可否と買取金額を確認してみましょう。
家電量販店に下取りに出す前にリサイクルショップの買取査定を受けておくと、下取りができなかった際もスムーズに手続きできます。
壊れたテレビの場合は、リサイクルショップで買い取ってもらえない点は留意しておきましょう。
フリマ・オークションで売る【手数料・送料が必要】
リサイクルショップで買取不可だったテレビは、フリマ・オークションサイトで売れる可能性があります。壊れていてもジャンク品として買い取ってくれるユーザーがいるかもしれません。
ただし、出品手数料や配送手数料の負担が発生することがあります。出品ページの作成や発送手続きも手間がかかるので、時間のある場合に挑戦してみてください。
家電リサイクル法に基づいて処分する【有料】
リサイクルショップで買取できず、フリマ・オークションサイトでも売れなかったテレビは処分します。テレビは、家電リサイクル法に基づき、リサイクル料金と収集・運搬費用を支払って処分します。
家電量販店でもリサイクル回収を実施しているところがあるので、新しいテレビの購入店に確認してみるとよいでしょう。
テレビの下取りでよくある質問
テレビの下取りについて、よくある質問にお答えします。
故障していてもテレビの下取りをしてくれる家電量販店はありますか?
故障していてもテレビの下取りをしてくれる家電量販店は、以下の4社です。
- ビックカメラ
- コジマ
- ジャパネットたかた
ただし、下取りといいつつ実際はリサイクル回収にあたるため、リサイクル料金と収集・運搬料金が請求されます。値引き金額とリサイクル費用から実質購入金額をシミュレーションし、他店と比較するとお得に下取りできる店がわかります。
テレビの下取りは製造から何年以内が目安ですか?
テレビの下取りは、製造年から9年以内が目安です。ヤマダ電機の下取りキャンペーンでは、9年以内のテレビが対象となっています。製造年が10年以上となると、ほとんどの店で下取りできなくなります。
製造年が古く、下取りや買取できないテレビは、リサイクル家電法に基づいて処分しましょう。
まとめ:テレビの下取り前にリサイクルショップで査定してもらおう
家電量販店で使用中のテレビを下取りしてもらう際は、サービス内容の違いを確認してから店を選ぶのがおすすめです。下取りといっても、リサイクル費用を請求されるケースがあるためです。お得にテレビを買い替えたい場合は、下取り時に費用が発生するかを確認し、最終的な購入金額がいくらになるかを比較しましょう。
家電量販店でテレビを下取りしてもらえなかった場合は、リサイクルショップに買い取ってもらうのがお得です。下取りに出す前にリサイクルショップで買取金額を査定してもらっておくと、下取り不可でもすぐに次の対応に移れます。
再良市場は、愛知県・岐阜県で8店舗を構えるリサイクルショップです。出張査定やLINE、無料査定フォームを利用したオンライン査定に対応しています。「買取金額だけでも事前に知りたい」という場合でも、お気軽にお問い合わせください。