「おもちゃを処分して家をきれいに片付けたい」
「子どものおもちゃは寄付できるの?」
子どもが小学校を卒業するくらいまでの間は、どんどん増えていくおもちゃ。収納するスペースも無くなっていき、家が片付かないこともあります。なかには、すでに使っていない不要なおもちゃも数多くあり、処分したい親御さんも多いはずです。
大量のおもちゃをゴミとして捨てようとすると、何枚もゴミ袋が必要となり購入費用がかさんだり、分別に時間がかかったりと、なかなか進まないものです。
本記事では、より簡単におもちゃを処分できる方法と処分費用を解説します。子どもにとっては大切なおもちゃを手放すコツも紹介するので、おもちゃの処分にお悩みの方は参考にしてみてください。
- おもちゃの処分方法は、主に5つある
- 処分費用がかからない方法もあるが、トータルで見るといくらかの費用は発生する
- 無料でおもちゃを処分したい場合は、寄付サービスの提供元に持ち込むのがよい
おもちゃの捨て方|ゴミとして処分する方法
おもちゃの捨て方としてもっともオーソドックスな方法は、ゴミとして処分する方法です。ゴミ袋さえ用意できれば、通常のゴミと同じようにゴミだしすることで解決するため、簡単といえます。
ただし、おもちゃを処分する際は、以下のデメリットが浮上します。
- 分別に手間がかかる
- ゴミ袋が有料の場合は、処分費用がかさむ
- 心理的にプレゼントでもらったおもちゃを処分しにくい
- まだ使える状態のおもちゃは処分しにくい
デメリットを強く感じると、おもちゃの処分になかなか手をつけられなくなるでしょう。ゴミとして処分することに抵抗がある場合は、他の方法から選ぶのがおすすめです。
なお、ゴミとして処分する主な方法を2つ紹介するので、処分方法の検討にお役立てください。
- 自治体のルールに従って捨てる
- 不用品回収業者を利用する
自治体のルールに従って捨てる
自治体のルールに従って捨てる場合、以下の2つの方法があります。
- 指定のゴミ袋に詰めてゴミの日に出す
- ゴミ処理場やリサイクルセンターに持ち込む
自治体によっては無料で処分できることもありますが、最近では全市区町村の約64%(※)が可燃ゴミの有料化を導入しており、ゴミ袋の購入費用や持ち込み処分費用が発生します。
以下は、名古屋市のおもちゃの分別の例です。
種類 | 分別 |
---|---|
金属・陶器・ガラス製のおもちゃ | 不燃ゴミ (30センチメートル角を超えるものは、粗大ゴミ) |
木・プラスチック製のおもちゃ | 可燃ゴミ (30センチメートル角を超えるものは、粗大ゴミ) |
おもちゃの空き箱 | 紙製容器包装・雑がみ |
粗大ゴミに分類されるおもちゃ | 粗大ゴミ |
おもちゃの材質によって細かい分別が必要となるため、処分に手間がかかることが予想できます。そのため、細かい分別に対応できる方におすすめの処分方法です。
不用品回収業者を利用する
不用品回収業者は、不用品の回収や買取をおこなう業者です。一度に大量のおもちゃを処分したい場合は、まとめて回収してくれる不用品回収業者が便利です。
ただし、業者のなかには無許可で粗大ゴミを回収している違法業者が紛れていることがあります。処分費用として高額な請求をされる恐れがあるため、特に「無料回収」や「格安」とうたっている業者には注意が必要です。古物許可証を取得しているかどうかを事前に確認し、業者を選びましょう。
おもちゃを有益に処分する方法
まだ使える状態のおもちゃやプレゼントしてもらったものは、ゴミとして処分するのがためらわれることもあるでしょう。そこで、次の人におもちゃを使ってもらえる有益な処分方法として、以下の3つを紹介します。
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリやオークションサイトで売る
- 寄付する【おすすめ】
それぞれのメリットとデメリットを解説するので、処分方法選びの参考にしてみてください。
リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップでは、不要になったおもちゃを買い取ってもらえます。出張買取に対応しているリサイクルショップなら、忙しい子育て中でもおもちゃの処分が可能です。ただし、リサイクルショップで買い取ってもらえるおもちゃは、壊れていない状態のものです。過度な汚れや破損がある場合は、買取不可となってしまいます。リサイクルショップによっては、買取不可でも引き取ってくれる場合があるので、処分には困りません。
リサイクルショップでおもちゃを買い取ってもらうメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・収益になる ・買取不可の場合も引き取ってくれることがある(※) ・出張買取なら手軽に処分できる ・まだ使えるおもちゃを次の人に使ってもらえる | ・店頭買取の場合は、おもちゃを運ぶ手間がかかる ・壊れているおもちゃは買い取ってもらえない ・細々としたおもちゃはまとめて数百円程度にしかならない |
※別途、処分費用を請求されることがあります。
お近くにリサイクルショップがある場合は、利用を検討してみるとよいでしょう。
フリマアプリやオークションサイトで売る
フリマアプリやオークションサイトを利用すると、おもちゃを処分できます。フリマアプリやオークションサイトなら、リサイクルショップで買取・引取不可だったおもちゃにも値段がつくことがあります。
フリマアプリやオークションサイトを利用するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・リサイクルショップで買取 ・引取不可だったおもちゃが売れる可能性がある ・収益になる ・おもちゃを次の人に使ってもらえる | ・出品ページの作成や発送手続きに手間がかかる ・出品手数料や送料の負担が発生する可能性がある |
フリマアプリやオークションサイトは、おもちゃが売れる可能性がある反面、出品に手間がかかります。そのため、処分するおもちゃが少ない場合や時間がある方におすすめです。
寄付する【おすすめ】
おもちゃは、NPO・NGO団体や寄付サービスを提供する民間企業に寄付できます。おもちゃを必要とする子どもたちに届けられるため、社会貢献にもなる点が魅力です。
おもちゃを寄付するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・社会貢献につながる ・まだ使えるおもちゃを次の人に使ってもらえる | ・おもちゃを発送する場合は送料がかかる場合がある |
ゴミとして処分しにくかったまだ使えるおもちゃやプレゼントしてもらったものを手放す際も、罪悪感ない方法であるためおすすめです。以下の記事で、おもちゃのおすすめの寄付先を解説しているので、寄付先選びの参考にしてみてください。
大量のおもちゃをまとめて処分する際におすすめの方法
本記事で紹介した処分方法のうち、まとめて大量のおもちゃを処分したい場合は、以下の方法がおすすめです。
方法 | おすすめの人 |
---|---|
リサイクルショップに買い取ってもらう | ・近所に出張買取に対応してくれるリサイクルショップがある人 ・まだ使えるおもちゃが多い人 |
寄付する | ・必要としている子どもにおもちゃを届けたい人 ・まだ使えるおもちゃが多い人 |
不用品回収業者を利用する | ・おもちゃ以外にも大量に処分したいものがある人 ・まだ使えるおもちゃがほとんどない人 |
上記に該当する方は、それぞれの処分方法に適したサービスや業者を探してみてください。
おもちゃの処分費用の比較表
本記事で紹介したおもちゃの処分方法について、費用を比較しました。
処分方法 | 処分費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
自治体のルールに従って捨てる | 有料ゴミ袋大(30~50L): 80円台/枚(※1) | – |
不用品回収業者を利用する | 1万円~(※2) | – |
リサイクルショップに買い取ってもらう | なし | 買取不可の場合、引取手数料が発生することがある |
フリマアプリやオークションサイトで売る | なし | 別途、出品手数料や送料が発生する |
寄付する | なし | 発送の場合、別途送料が発生する |
※1 参考:一般廃棄物処理有料化の手引き P19|環境省
※2 軽トラック積み放題といったプランの場合
ゴミとして処分する際は、処分費用が発生することがわかります。他の方法は処分費用がかからない一方で、別途費用が発生することがあるため注意が必要です。どの方法を選択しても、トータルで見るといくらかは費用がかかることを踏まえ、自分に合った方法を選びましょう。
おもちゃを上手に捨てる4つのコツ
おもちゃの処分にお悩みの場合は、次の4つのコツを踏まえると、止まっていた手が動き出す可能性があります。
- おもちゃを捨てるタイミングをルール化しておく
- おもちゃは子どもに確認してから捨てる
- 思い出が詰まっているおもちゃは写真に残しておく
- まだ使えるおもちゃは売却か寄付を検討する
おもちゃの処分に困っている、なかなか手をつけられないという方は、参考にしてみてください。
1.おもちゃを捨てるタイミングをルール化しておく
おもちゃを捨てるタイミングをルール化しておくと、悩まずにおもちゃを処分できます。例えば、以下のようなルールです。
- 1年以上遊んでいないおもちゃはリサイクルショップに売る
- 学年が上がったら処分する
- 壊れて使えないおもちゃは都度捨てる
「1年以上」のように、明確な期間を決めておくことで処分しやすくなります。年に1回は、ルールに基づいて処分するおもちゃを選別することで、きれいな家を保つことが可能です。
2.おもちゃは子どもに確認してから捨てる
おもちゃを処分する際は、必ず子どもに確認することが大切です。親御さんから見て壊れている、必要がないと判断できるものでも、お子さんにとってはお気に入りのおもちゃかもしれません。子どもに確認していたら片付かないという場合も出てくるので、処分のルールを子どもと共有してみてください。子どもと一緒におもちゃを手放していき、処分の習慣をつけましょう。
3.思い出が詰まっているおもちゃは写真に残しておく
思い出が詰まっていて処分しにくいおもちゃは、残しておけるものは残し、難しいものは写真に撮ってから処分しましょう。お子さんと一緒に映すことで、思い出として残しておくことが可能です。特にサイズの大きいおもちゃは、不要になった際写真に撮って処分することをあらかじめお子さんと共有しておくとよいでしょう。
4.まだ使えるおもちゃは売却か寄付を検討する
まだ使えるおもちゃを処分する際は、売却か寄付を検討しましょう。ゴミとして捨てるのは抵抗があっても、次の人が使ってくれる処分方法なら、手放しやすくなります。
おもちゃを売却する際は、リサイクルショップがおすすめです。ただし、細々としたおもちゃはまとめて数百円程度にしかならないこともあるので、手続きが手間に感じる方もいるでしょう。数百円程度の利益ならいらないという方は、社会貢献にもなる寄付がおすすめです。持ち込みに対応している寄付サービスなら、無料でおもちゃを引き取ってくれる場合がほとんどです。
おもちゃの処分方法についてよくある質問
おもちゃの処分方法についてよくある質問に、エコトレーディングがお答えします。
おもちゃを無料で処分できる方法はありますか?
おもちゃを無料でできる方法には、譲渡があります。知り合いに譲渡したり、お子さんが通っている保育園、幼稚園の譲渡会に出品したりすると無料で処分可能です。ただし、譲渡のタイミングは頻繁に訪れるわけではありません。自分のタイミングで処分したい場合は、寄付を検討してみてください。まだ使えるおもちゃなら、寄付によって必要としている子どもたちに届き、引き続き使ってもらうことが可能です。
壊れたおもちゃでも買い取ってもらえますか?
リサイクルショップに買取依頼をする場合は、壊れているおもちゃは買い取ってもらえません。フリマアプリやオークションサイトなら、ジャンク品でも買い手がつく可能性があります。壊れているおもちゃは寄付や譲渡も難しいため、自治体のルールに従って処分しましょう。
まとめ:おもちゃを寄付して必要な人へ届けよう
おもちゃの処分方法には、次の5つがあります。
- 自治体のルールに従って捨てる
- 不用品回収業者を利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリやオークションサイトで売る
- 寄付する
処分費用がかからないものもありますが、別途手数料や送料が発生するため、トータルで見ると若干の費用がかかってしまうことに変わりはありません。なるべく無料に近い形でおもちゃを処分したい場合は、リサイクルショップに買い取ってもらうか寄付がおすすめです。ただし、どちらも「まだ使えるおもちゃ」が対象となるので、ご注意ください。
持ち込みに対応している寄付サービスを利用すると、おもちゃを寄付する際費用が発生しません。愛知県小牧市にあるエコトレーディングでは、おもちゃを持ち込んで寄付していただけます。もちろん費用は発生いたしません。寄付していただいたおもちゃは、発展途上国や国内の施設の子どもたちに届けられ、大切に使ってもらうことが可能です。
「捨てるのはもったいない」「まだ使えるおもちゃを有効活用して欲しい」という場合は、ぜひエコトレーディングへの寄付をご検討ください。