冷蔵庫は家電リサイクル法により、処分する際は規定に従い有料での回収が必要です。
しかし、処分のためにお金を払うのは、もったいないと感じる方も多いのではないでしょうか。
実際のところ冷蔵庫は経過年数や状態によって、無料または安く回収してもらえる場合もあります。
この記事では、冷蔵庫の引き取り費用や、無料で回収してもらう方法について解説します。
冷蔵庫の処分はリサイクル料が発生する
先述したとおり、冷蔵庫は家電リサイクル法により、粗大ごみとして捨てることはできません。
家電リサイクル法とはリサイクルを推進し資源を守るための法律で、テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫の4品目が対象です。
処分する際はリサイクル料を支払い、決められた場所で回収してもらう必要があります。
リサイクル料の具体的な金額は、以下のとおりです。
容量 | 料金(税込) |
---|---|
170L以下 | 3,740円 |
171L以上 | 4,730円 |
上記に加え、冷蔵庫を処理施設に運送するための「収集運搬料金」も別途発生します。
収集運搬料金は事業者によって異なるため、何社か見積もりを取って比較すると良いでしょう。
冷蔵庫を無料で引き取ってもらう方法4選
まだ使える冷蔵庫の場合、状況によっては処分料が無料になる可能性もあります。
冷蔵庫を無料で引き取ってもらう方法を、4つほど紹介します。
リサイクルショップに持ち込む
リサイクルショップの中には、冷蔵庫の買取に対応している店舗もあります。
冷蔵庫をきれいに掃除したうえで、持ち込んで査定してもらいましょう。
店舗によって買取条件が異なり、多くの場合は、メーカー製で10年以内の冷蔵庫が買取の対象です。
状態が良ければ買取価格が付いて収入になりますが、価格がつかなくても無料で引き取ってくれる場合もあります。
ただし古い冷蔵庫や故障、汚れなどがある場合は買取不可となり、無料回収の対象外となります。
友人・家族に譲る
友人や知人などに相談し、冷蔵庫が欲しい人に譲渡する方法もあります。
この場合、もらった人が引き続き使い続けるため、リサイクル料金などは一切発生しません。
進学などで新居に引っ越しを考えている人なら、無料で譲ればとても喜ばれるでしょう。
ただし、冷蔵庫は簡単に運べるものではないため、譲渡先への運搬方法をあらかじめ考えておく必要があります。
大きさによっては運送業者を利用する必要があり、その場合、料金が発生します。
譲渡したい人が遠方に住んでいる場合、運送料金が高額になるため、どちらが負担するか話し合いも必要です。
地元の掲示板サイトなどで呼びかける
地域情報誌や地元の掲示板サイトに、冷蔵庫の情報を掲載することで、無料で譲る方法もあります。
欲しい人に譲ることができれば、リサイクル料を支払わず無料で手放せます。
引き取り場所を指定して取りに来てもらえば、運搬料もかかりません。
地域情報誌や掲示板サイトなら比較的近くにいる人と取引できるので、交渉しやすいのもメリットです。
後でトラブルになることを防ぐため、出品する際はメーカーや型番・年式など、冷蔵庫の状態を詳しく記載しましょう。
オークション・フリマアプリに出品する
今後使わない冷蔵庫を、オークションやフリマアプリに出品するのも一つの方法です。
アプリなら全国の人が見られるため、欲しいと思う人がいるかも知れません。ただし、運搬料が割高になるため注意が必要です。
一例としてメルカリの場合、冷蔵庫の大きさによって8,600円~18,500円(税込)の送料が発生します。
送料を見込んで価格を付けるとどうしても高額になるため、売れにくくなる可能性もあります。
また売れるまで在庫を抱えておく必要があり、すぐに手放したい人には向かない方法と言えるでしょう。
冷蔵庫を回収してもらう4つの方法
買取条件に満たないものや欲しい人が見つからない場合、引き取り業者に回収を依頼する形になります。
ここでは、冷蔵庫を回収してもらう方法を4つほど紹介します。
新しい冷蔵庫を購入した店で回収してもらう
冷蔵庫を新しく買い替えた場合、搬送と同時に古い冷蔵庫を回収してもらうのが一般的な方法です。買い替えと回収が1日で済むため、手間をかけず簡単に処分できます。
主な家電量販店の、リサイクル料と収集運搬料金は以下のとおりです。
店名 | リサイクル料金(税込) | 収集運搬料金(税込) |
---|---|---|
ヤマダ電機 | 170L以下:3,740円~ 170L以上:4,730円~ | 2,500円 |
ケーズデンキ | 170L以下:3,740円~ 170L以上:4,730円~ | 2,200円 |
ビックカメラ | 170L以下:3,740円~ 170L以上:4,730円~ | 2,200円 |
ヨドバシカメラ | 170L以下:3,740円~ 170L以上:4,730円~ | 550円~2,750円 |
エディオン | 170L以下:3,740円~ 170L以上:4,730円~ | 1,100円~2,750円 |
ノジマ | 170L以下:5,390円~ 170L以上:6,380円~ | |
ジョーシン | 170L以下:3,740円~ 170L以上:4,730円~ | 1,650円 |
料金は冷蔵庫のメーカーや大きさ、店舗によっても異なるため、店員さんにしっかり確認しましょう。
新しい冷蔵庫の搬送日以外に回収を希望する人は、上記料金のほかに出張費が別途必要となる場合があります。
処分したい冷蔵庫を購入した店で回収してもらう
処分したい冷蔵庫を購入した店舗でも、多くの場合は回収に対応しています。
販売会社により対応が異なるため、まずは購入した店舗に電話などで問い合わせてみましょう。
なお、別途出張料が発生するため、新しい冷蔵庫を購入と同時に回収する場合に比べて料金が割高になります。
自分で店舗まで持って行けるのであれば、出張料は不要です。
市町村の回収サービスを利用する
各自治体では冷蔵庫をゴミとして収集はできませんが、回収代行業者を紹介してもらえる場合があります。お住まいの市町村の役所に、冷蔵庫を処分したいことを相談してみましょう。
対応は自治体によって異なり、指定引取場所に持ち込むよう指示される場合や、連携する回収業者が自宅に訪問するパターンもあります。
市町村の回収サービスを利用する場合は、リサイクル料や収集運搬料金のほか、出張料などが必要となります。
不用品回収・買取業者に依頼する
不用品回収・買取業者に冷蔵庫の引き取りを依頼する方法もあります。
お近くの回収業者を探したい人は、「〇〇市(市区町村名) 冷蔵庫 回収」で検索してみてください。
引っ越しなどで冷蔵庫以外に回収してほしいものがある人は、まとめて依頼すれば手間なく処分できます。
リサイクル料が発生しますが、買取業者であれば冷蔵庫の状態によっては買い取り価格が付き、収入になる可能性もあります。
業者ごとに料金や対応が異なるため、何社か見積もりを取って比較をするのがおすすめです。
冷蔵庫の「無料回収」を謳う業者には要注意
冷蔵庫は本来リサイクル料を支払って処分するものですが、中には「無料回収」を大々的に宣伝する業者もいます。
そういった業者は無許可で営業している場合があり、違法の可能性があるため十分注意しましょう。
回収した後から高額な料金を請求されたり、引き取った家電を不法投棄されたりといった事例も報告されています。
そのような悪質な業者に冷蔵庫を引き渡してしまうと、不適正な管理による火災や自然破壊を助長することになりかねません。
無料で回収してもらえるのは魅力的に思えますが、運営元がわからない業者は利用せず、信頼できる業者に依頼しましょう。
冷蔵庫の回収に関するよくある質問
最後に、冷蔵庫の回収に関するよくある質問を紹介します。
冷蔵庫を廃棄する料金はいくら?
冷蔵庫を廃棄するためのリサイクル料は、170L以下なら3,740円(税込)、171L以上なら4,730円(税込)です。
上記の料金に加え、収集運搬料金や出張費が別途加算されます。
冷蔵庫を買っていない店舗でも持ち込めば処分してもらえる?
冷蔵庫をその店舗で買っていなくても、多くの家電量販店などでは持ち込み回収に対応しています。
店舗ごとに対応が異なるため、最初に電話などで問い合わせてから依頼しましょう。
壊れた冷蔵庫は無料回収してもらえる?
壊れた冷蔵庫は多くの場合は使い道がなく、有料で処分が必要です。そのため、無料で回収してもらえる可能性は低いと考えたほうが良いでしょう。
10年以上使った冷蔵庫は無料回収してもらえる?
10年以上使った冷蔵庫は多くのリサイクルショップで買取対象外であるため、無料で回収してもらえる可能性は低いと考えられます。
状態が良い冷蔵庫の場合、欲しい人を探して無料で譲渡すればリサイクル料は不要です。
まとめ:冷蔵庫の回収・処分は再良市場におまかせください!
冷蔵庫の処分はリサイクル料が必要ですが、リサイクルショップなどで査定を受ければ無料で引き取ってもらえる可能性があります。
まだ使える冷蔵庫なら、家族や友人に無料で譲渡するのもおすすめです。
ただし製造から10年以上が経過したものや壊れた冷蔵庫は、無料で回収できる可能性は低いでしょう。
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