「40代で生前整理を始めるのは早い?」
「生前整理って具体的に何をしたらいいんだろう」
このような疑問をお持ちではありませんか?
40代から生前整理を始めると、今後の生活がより豊かになり、将来的に家族の負担を減らすことにもつながります。
本記事では、生前整理を40代で始めるメリットや、無理なく取り組むための具体的な方法を詳しく解説します。
生前整理を始めるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
生前整理とは
生前整理とは、今後の人生をより豊かにするために、身の回りの物や情報を整理することです。
また、生前整理は自分のためだけでなく、大切な家族の負担を減らす前向きな取り組みとして、近年注目されています。
亡くなった後に家族が行う遺品整理とは異なり、生前整理は自分が健康なうちに進められる特徴があります。
自分にとって心地よい生活環境を整えることや、大切な家族の負担を減らすことが目的です。
生前整理を40代で始めるメリット
生前整理を始める年齢に正解はありませんが、40代で始めることにより得られるメリットが多くあります。
主なメリットは以下のとおりです。
- 健康なうちに取り組める
- 今後の人生をより豊かにできる
- 家族の負担が減る
「まだ早い」と思っている方も、本章を読み、生前整理について考えてみましょう。
健康なうちに取り組める
生前整理は、必要なものと不要なものを分けたり、重要な情報を整理したりするため、ある程度の体力と判断力が必要です。
厚生労働省のデータによると、平均寿命は男性で81.05歳、女性で87.09歳とされています。一方で、健康寿命は男性72.57歳、女性75.45歳と、平均寿命よりも約8〜12年短いです。
健康寿命とは、日常生活に制限のない期間の平均を指します。健康寿命を迎えると、思うように身体が動かなくなったり、考える力が弱くなったりする可能性が高まります。
体力や判断力がある40代で取り組むことにより、納得のいく生前整理が行えるでしょう。
参考:厚生労働省|健康日本21(第三次)推進のための説明資料
今後の人生をより豊かにできる
年齢を重ねるにつれて物や財産などが増えることで、生前整理の負担は大きくなります。また、多くの物に囲まれて生活をしていると、窮屈に感じることもあるでしょう。
早めに生前整理を始め、不要な物を少し減らすだけでも、身の回りがスッキリして生活がより快適になります。必要なものだけに囲まれることで気持ちにも余裕が生まれ、自分の時間を大切にできるようになり、今後の人生をより豊かにできるでしょう。
家族の負担が減る
生前整理を行わなかった場合、家族は遺品整理に多くの時間や労力をかけることになります。40代のうちに生前整理に取り組むと、遺品整理の際に処分する物が少なく済むので、大切な家族の負担を減らせるでしょう。
また、マイナンバーカードや健康保険証の所在、ライフラインの契約先などの情報を家族と共有しておくことで、万が一の際に家族がスムーズに対応できるので安心です。
生前整理でやることとは?
生前整理でやることは、大きく分けて2つあります。
- 身辺整理
- エンディングノートの作成
本章を参考にしながら、生前整理を始める準備を整えましょう。
身辺整理
身辺整理の対象は以下のとおりです。
身の回りの物 | 服、家具、家電、雑貨、ジュエリー |
---|---|
財産となる物 | 車、不動産、株式 |
書類 | 契約書、請求書 |
契約類 | 携帯電話、新聞、サブスクリプション等の有料サービス |
デジタルデータ | 写真、動画、パスワード |
身辺整理は、必要な物と不要な物を分ける作業です。不要な物は処分するだけでなく、必要に応じて不用品買取業者を活用すると良いでしょう。
エンディングノートの作成
エンディングノートは、人生の終わりに備えて自分の希望や重要な情報を記録するノートです。市販のエンディングノートを活用すると、スムーズに作成できます。
エンディングノートに記録する主な内容は以下のとおりです。
基本情報 | 氏名、生年月日、住所、電話番号、マイナンバー |
---|---|
連絡先 | 家族や親しい友人の連絡先、伝えたいメッセージ |
医療・介護 | 持病、内服薬、終末期医療や延命治療の希望 |
葬儀 | 葬儀の形式、要望、費用 |
墓 | 所有している墓の有無、永代供養の希望、費用 |
財産、相続 | 財産、保険、年金、負債、デジタル資産、デジタルデータ |
エンディングノートは作成したら終わりではなく、定期的に見返し、修正や追加を行うことが大切です。最低でも1年に1回は見直しましょう。
また、エンディングノートは重要な情報が記録されているため、保管場所は親しい家族だけに伝えておくと安心です。
生前整理の基本的な進め方
生前整理には決まった順序やルールが無いため、進め方に戸惑うこともあるでしょう。
本章では、生前整理の基本的な進め方を紹介します。
無理のない範囲で少しずつ、マイペースに進めましょう。
①不要な物の処分
不要な服や家具、家電などから処分しましょう。
使用してない日用品なら処分しやすく、生前整理の第一歩として最適です。
1年間使用していない物は今後も使用する可能性が低いため、処分を検討しても良いでしょう。
まだ使える物を処分することに罪悪感がある場合は、フリマアプリやリサイクルショップの利用をおすすめします。
②書類の分類
期限が切れている保証書や契約書などの、不要な書類は処分します。
書類はカテゴリごとに分け、一か所にまとめて保管することで管理が楽になるでしょう。
保管場所は家族に共有しておくと、万が一の際に安心です。
③利用していないサービスの解約
しばらく利用していない口座やクレジットカード、サブスクリプションなどのサービスは解約を検討しましょう。
サブスクリプションの解約は、基本的に契約者のみが行えます。契約者が亡くなった場合は、相続人が申告しない限り契約が継続となり、支払いが発生します。
契約中のサービスはエンディングノートなどに記録し、家族に共有しておくことで、解約忘れによる無駄な支払いを防げるでしょう。
④デジタルデータの整理
パソコンやスマートフォンに保存している写真や動画、パスワードのデータを整理しましょう。
ネット銀行を利用している場合は、自分が亡くなったあとに家族がアクセスに困らないよう、必要な情報を共有しておくことも大切です。
また、見られたくないデータがある場合は、ロックをかけておきましょう。
⑤思い出の品や写真の整理
思い出の品や写真は、処分するかどうかの判断に時間がかかりますので、生前整理の後半に行うことをおすすめします。
生前整理の目的は断捨離ではなく、身の回りと心を整理することです。処分に迷うものがあれば、無理に手放す必要はありません。
番外:エンディングノートの作成
近年では、さまざまな種類のエンディングノートが販売されています。実際に内容を確認し、自分に合った商品を選ぶと良いでしょう。
エンディングノートは万が一に備えて早めに作成し、定期的に見直すことが重要です。
生前整理に対するよくある質問
生前整理で断捨離してはいけない物はある?
契約書や保証書などの再発行できない重要書類は、処分しないように気を付けましょう。
また、思い出の品や写真は、後悔しないようよく考えて判断しましょう。
生前整理に適した年齢は?
生前整理に適した年齢はないので、思い立った時に始めると良いでしょう。
健康で体力のあるうちに始めると、生前整理がスムーズに進み、今後の人生が快適で豊かなものになります。
生前整理の費用はどれくらいかかる?
部屋の広さや物の量により金額が決まるため、生前整理の専門業者2〜3社に無料見積もり相談をすると良いでしょう。
まとめ:40代のうちから生前整理を始めて、これからの生活をより豊かにしよう!
生前整理は、今後の生活をより豊かにし、大切な家族の負担を減らす前向きな取り組みです。40代であれば体力や判断力があるので、無理なく進められます。
まずは、身の回りの不要な物の整理や、エンディングノートの作成など、できることから少しずつ始めてみましょう。
生前整理の途中で、判断に迷ったり、処分の仕方に悩んだりすることもあるでしょう。そんな時は、生前整理の専門業者に相談することも一つの方法です。
再良市場では、生前整理サービスを提供しています。
不用品の中に買取可能な物がある場合、生前整理や不用品回収の費用と相殺できるため、出費を抑えながら部屋を片付けられます。
無料見積もり相談も実施していますので、生前整理でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。