生前整理で寄付をする方法には、物を寄付する方法やお金を寄付する方法、株や不動産を寄付する方法があります。
実際に寄付をする場合、「どこへ寄付したらいいのか」「何を寄付したら喜ばれるのか」という悩みを抱える方もいるでしょう。
生前整理での寄付の方法がわかれば、身の回りの整理ができ、寄付を行うことで社会貢献にもつながります。
本記事では、生前整理で寄付をする際の方法や寄付先、さらに注意点を詳しく解説します。
生前整理で寄付する方法
生前整理で寄付をするにはいくつかの方法があります。
衣服をはじめ本やDVD、家具や家電などの物を寄付する方法や、預貯金や資産などのお金を慈善団体やNPOに寄付する方法、株や不動産の寄付をする方法です。寄付金は、医療や福祉支援、環境保護など多くの分野で活用されます。
寄付先にもよりますが、大きい家具や家電は宅配便受付をしていたり、自宅まで回収してくれる場合があります。
またお金で寄付を行う際は、税金の優遇を受けられる可能性もあるため、寄付の際は専門家に相談しましょう。
以下では生前整理の流れを詳しく紹介します。
生前整理の流れ
生前整理を進める際の流れは以下の通りです。
- 目的を決める
- 持ち物の整理や仕分けをする
- 財産や大切な書類を整理する
- 引き継ぎ方法を決める
- 今後の生活を考える
生前整理は目的によって流れが変わってくるため、何を目的に生前整理を行うか考えておくことが大切です。
単に身の回りの物を片づけたいのか、家族の負担を減らしたいのかなど、理由を明確にしましょう。
生前整理をする目的が決まったら、持ち物の整理や仕分けを行います。トラブルを避けるため、高価なものや財産、大切な書類は自分一人で整理するのではなく、家族にも相談しましょう。
残すものや寄付するもの、処分するものが決まったら、引き継ぐ方法を決めます。家族へ譲る、寄付するなどの方法をきちんと遺言書に残すようにしましょう。
生前整理で寄付する際のポイント
生前整理で寄付する際のポイントは以下の通りです。
- 寄付の目的を明確にする
- 寄付ができるものか確認する
- 寄付先が信頼できるか確認する
- 寄付の手続き方法や税の優遇があるかを確認する
- できる範囲で寄付をする
寄付をする理由を明確にすれば、必要としているところへ適切に寄付できます。寄付の際は、物を送りたいのか金銭的な支援を行いたいのかを考えるようにしましょう。
寄付先によっては、寄付できるものが限られていたり、寄付自体の受け付けをしていないところもあります。寄付を行う際には事前に確認し、寄付先にとって迷惑にならないよう気をつけましょう。
せっかく寄付をしても、意図しない形で利用されてしまうこともあります。寄付をする際は、寄付先の団体が信頼できるかを確認しましょう。今までの活動記録があったり、寄付金の使途を公表していたりする団体であれば安心して寄付できます。
金銭で寄付を行う際、寄付金控除を受けられる場合があります。寄付金控除については専門家に相談するとよいでしょう。無理な寄付で生活が苦しくなっては本末転倒です。寄付をする際は無理をせず、自分ができる範囲で行うことが大切です。
生前整理の主な寄付先
実際に生前整理で仕分けしたものを寄付する際、大きく分けて、ボランティア団体・営利団体・福祉施設・NPO法人 などの寄付先があります。各団体が持つ特徴を理解して目的に合った寄付先を選びましょう。
ボランティア団体
ボランティア団体は社会貢献を目的に活動している団体で、さまざまな分野で活動しています。代表的なボランティア団体には、日本赤十字社や被災地支援、児童福祉支援を行う団体があります。
ボランティア団体を通じ寄付された物品は、日本をはじめ世界中の困っている人たちへ直接届けられます。
ボランティア団体で受け付けている寄付は、主に衣類や日曜品、食品などです。ボランティア団体によって受け入れ可能な物品が異なるため、寄付をする前に公式サイトや窓口に確認しましょう。
営利団体
営利団体の中でも寄付を受け付けている場合があります。リユースやリサイクルを目的とした企業や団体では、不用品を買い取り、販売した利益を寄付するのが特徴です。
営利団体では、ブランド品や貴金属、書籍やDVDなどの寄付を受け付けています。他にも、ぬいぐるみや雑貨の寄付を受け付けているエコトレーディングという団体があります。
大切にしていたぬいぐるみや雑貨は思い入れがあり、捨てるに忍びないと感じている方は、世界の子ども達へ寄付することもおすすめです。
福祉施設
福祉施設では、高齢者や障がい者、児童養護施設の子ども達などが必要としている物品の寄付を受け付けています。施設にもよりますが、寄付したい物品を直接送ることもできるため、寄付する前に事前に問い合わせるとよいでしょう。
大人用、子供用の衣類の他、タオルやシーツなどの生活用品、車いすや介護用品の寄付を受け付けています。絵本やおもちゃ、文具の寄付は子ども達に喜ばれるでしょう。
NPO法人
NPO法人は特定非営利活動法人であり、社会貢献を目的として活動している団体です。営利目的ではなく、環境保護、福祉支援、災害救援、教育支援など、さまざまな分野で活動を行っています。国内だけでなく、世界各地で活動している団体も多くあります。
NPO法人は、寄付金や遺贈寄付、食品の受け付けをしており、発展途上国へ学用品や食品の支援も行っています。
代表的なNPO法人は、国境なき医師団、ユニセフ(国際児童基金)、WWF(世界自然保護基金)です。
金銭的な寄付よりも物で寄付を行いたい方は、NPO法人へ寄付するとよいでしょう。
生前整理で寄付をする3つのメリット
生前整理で寄付をすると、税制上の優遇措置を受けられたり、残された家族の負担を減らせたりというメリットがあります。
ここでは、税の控除が受けられる・社会に貢献できる・家族に迷惑をかけずに済むという3つのメリットを詳しく解説します。
税の控除が受けられる
特定の条件を満たせば、税控除を受けられる場合があります。なかでも、特定のNPO法人や公益法人への寄付、自治体のふるさと納税を行うと、所得税や住民税の控除が適用されることがあります。
ただし、すべての寄付が控除の対象になるわけではありません。控除を受けるには、寄付先の団体が税制優遇の対象となっているか事前に確認することが重要です。
また、控除申請には、寄付後に発行される領収書が必要ですので、紛失しないように保管しましょう。
申請時には、寄付した金額の証明書類を提出する必要があるため、必要書類を事前に準備しておくとスムーズです。
社会に貢献できる
寄付をすることで発展途上国の教育支援や、災害被災者の支援、環境保護活動などの社会貢献に役立ちます。
例えば、被災地支援には衣類や日用品が必要ですし、生活困窮者の支援には食料品が必要です。学校に通えない子供たちが多くいる発展途上国に文房具を寄付すれば、教育支援ができます。
他にも、医療機関や福祉施設では、車いすや介護に必要な物品の寄付を受け付けているところもあり、障がい者や高齢者の生活を支える手助けとなります。
このように、生前整理を通じて本当に支援が必要としている人のもとへ、自分の大切にしてきた物を届けられるように、事前に調べておくとよいでしょう。
家族に迷惑をかけずにすむ
事前に生前整理を行うことで、残された家族に迷惑をかけずに済みます。生前整理が行われないまま亡くなると、残された家族は大量の遺品整理を行わなければなりません。
遺品整理には、精神的・金銭的な負担が伴います。特に価値の判断が難しいものは、仕分け時のトラブルにつながることがあります。
生前整理を行い寄付をしておけば、残された家族が困ることもなく、負担も少なくすむため安心です。
寄付をする際の注意点
寄付をする際のポイントは以下の3つです。
- 家族の承諾を得る
- 寄付先が信頼できるか確認する
- 寄付先が見つからない場合はリサイクルも検討する
家族の承諾を得る
寄付をする際は、家族に相談し、家族の承諾を得るようにしましょう。特に、高価な品物や思い出があるもの、土地などの不動産を寄付する場合、家族にも意向を伝えることでトラブルを防げます。
寄付をする前に、どんなものを寄付するのか、どこへ寄付するのかなどを家族と共有しておくと安心です。
寄付先が信頼できるか確認する
寄付をする際には寄付先が信頼できる団体か確認しましょう。寄付をした後で、意図しない形で寄付が使用されないよう、ホームページや公式サイトをチェックし、今までの活動報告や寄付の使用内容が記載されているかを確認します。
実際に寄付をした方の口コミや評判などを参考にし、信頼できる団体かどうか見極めることもおすすめです。「寄付金の用途が不明」「手数料が高額」などの団体には、特に注意しましょう。
信頼できる寄付先を選ぶことで、支援を必要としている方へ寄付ができ、安心して社会貢献ができます。
寄付先が見つからない場合はリサイクルも検討しよう
寄付をしたくてもどこへ寄付するべきなのか迷っている方、受け入れ先が見つからないという方は、リサイクルするのも一つの方法です。
リサイクルして再利用することで、必要な物を必要な人へ届けることができます。また処分しないため、環境にも優しいです。
寄付団体を通じて寄付することで、国内のみならず海外の恵まれない子供たちへも支援が可能となり、世界規模での社会貢献が実現できます。
まとめ:自分に最適な生前整理の寄付先を見つけよう!
世界中で支援を待つ人の元へ、自分が大切にしていた品物や財産を寄付してみましょう。生前整理で寄付をすることは、社会貢献になります。
捨ててしまうのは勿体無いがどこに寄付したらよいかわからない方は、リサイクルをおすすめします。
リサイクルとして寄付を検討している方は、ぜひエコトレーディングにお任せください。(※エコトレーディングは弊社、㈱ウォーク 再良市場の輸出部門です)
創業30年の歴史がある再良市場の買取・不用品回収に関する知見を活かし、寄付いただいた物はおもにタイ・フィリピンのリサイクルショップに販売し、現地の生活に役立てています。また、売り上げの一部を現地の孤児院や国内のNPO団体へ寄付しており、貧しい子どもたちの支援にも力を入れています。
物を寄付していただくにあたり、事前連絡や申込みは一切必要ありません。ご自宅にある空き箱や袋に梱包いただき、元払いで送付先住所にお送りいただくだけで大丈夫です。
必要な人の元へ必要な物が届くように、最適な寄付先を見つけましょう。