「業務用冷蔵庫の処分方法は?」
「業務用冷蔵庫を無料で処分する方法はある?」
業務用冷蔵庫は大きくて重量があるため、処分方法に困ってしまう方もいるのではないでしょうか。
また、業務用冷蔵庫は粗大ごみとしては出せません。産業廃棄物として処分しなければならないルールがあるため、基本的には処分費用がかかります。
そこで本記事では、業務用冷蔵庫の処分方法とその費用相場について解説します。無料で処分できる方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
業務用冷蔵庫の処分についての前提知識
業務用冷蔵庫を処分する際に知っておくべき前提知識は次の2つです。
- 業務用冷蔵庫は産業廃棄物として処分する必要がある
- フロンを利用している業務用冷蔵庫の処分には注意が必要
業務用冷蔵庫の処分にはルールがあり、破った場合は罰則があります。そのため、これから解説する前提知識を頭に入れておきましょう。
業務用冷蔵庫は産業廃棄物として処分する必要がある
飲食店や会社で使用されていた業務用冷蔵庫は産業廃棄物として処分する必要があるため、粗大ごみとしては出せません。
処分する場合は、「産業廃棄物収集運搬業許可」を持っている業者に依頼し、適切な方法で廃棄しましょう。
正しい方法で処分しなかった場合は法律違反となり、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。必ずルールを守って処分するようにしてください。
フロンを利用している業務用冷蔵庫の処分には注意が必要
業務用冷蔵庫は、ノンフロン業務用冷蔵庫と、フロンガス使用の業務用冷蔵庫の2種類に分かれます。
ノンフロンの場合は「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得している業者に依頼すれば処分が可能です。しかし、フロンガスを使用している場合は「産業廃棄物収集運搬業」に加え、「第一種フロン類回収業者」の許可を取得している業者に依頼する必要があります。
フロンガスは、オゾン層の破壊や地球温暖化への影響が明らかにされている物質です。そのため、法律に則った適切な対応が求められています。
フロンの有無は、機器の名称や型番などが記載されているシール、または取り扱い説明書で確認可能です。
下記のような表記がある場合は、フロンが使用されています。
- 冷媒ガス
- フロンガス
- HCFC-22
- CFC-12
- HFC-134a
- R-12やR-134AなどRから始まる英数字
ただし、製造年によってはフロンガスが使用されていても、表記のない業務用冷蔵庫もあるため注意してください。
使用されているかどうか判断できない場合は、購入した店舗やメーカーにフロンの有無を確認しましょう。
参照:フロンの充塡・回収、再生・破壊 – 廃棄時回収|環境省
業務用冷蔵庫の処分方法4選
業務用冷蔵庫の処分方法は、主に次の4つです。
- 産業廃棄物回収業者に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
- 新しい入居者に譲渡する
- リサイクルショップに買取依頼する
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
産業廃棄物回収業者に依頼する
業務用冷蔵庫の処分は、「産業廃棄物処理業許可」を取得している産業廃棄物回収業者に依頼できます。
許可を取得している業者に依頼すると、産業廃棄物の処分が正しくおこなわれたかどうかを確認するための書類である「マニフェスト」が発行されます。
マニフェストが発行されていないのに処分した場合や、必要な許可を取得していない業者が産業廃棄物を処分した場合は、罰則が科されることがあるため注意が必要です。
もし依頼したい業者が「産業廃棄物処理業許可」を持っているか不安な方は、自治体に問い合わせて確認するとよいでしょう。
また、全国の産業廃棄物処理業者を検索できるシステム※もあります。業者名や住所がわかれば簡単に許可の有無を調べられますので、気になる方はチェックしてみてください。
参照:産業廃棄物処理業許可 行政情報検索システム|産廃情報ネット
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に処分を依頼する手段も考えられます。運び出しから処分までをプロにお任せできるため、手間をかけず迅速に手放せる点が魅力です。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 料金体系がわかりにくい
- トラブルに巻き込まれる可能性がある
- 産業廃棄物に対応していない業者もある
不用品回収業者の料金基準は業者によって異なります。依頼する前に見積りをしておかないと、「思ったよりも高かった」と高額な費用を請求されるケースもあります。
また、産業廃棄物の処分に対応していない業者もあります。無許可で営業している悪徳業者もなかにはいるため、事前の下調べが大切です。
もちろん「産業廃棄物処理業許可」を取得していて、料金体系や見積もりの内容に不明瞭な点がなければ問題ありません。信頼できる業者を探して、運搬や処分をプロにお願いしましょう。
新しい入居者に譲渡する
業務用冷蔵庫を使用していた店舗や会社に、次に入居する人が決まっている場合は、譲渡する手段も考えられます。
新しい入居者に渡せば処分費用がかからず、運搬や梱包などの手間もかかりません。
もし飲食を絡めた新規事業を考えている友人や知人の方がいれば、声をかけてみるのもひとつの手です。
ただし、相手の方がすでに業務用冷蔵庫を購入していたり、持っていたりする場合もあります。
必ずしも処分できるわけではないため、譲渡できない可能性も視野に入れて、他の処分方法も検討しておきましょう。
リサイクルショップに買取依頼する
製造年が新しい、または状態がよい業務用冷蔵庫であれば、リサイクルショップに買取を依頼する方法もあります。
買取が成立すれば処分費用は無料で済みますし、そのうえ現金化しながら手放すことが可能です。
また、出張買取可能なリサイクルショップであれば、運搬するための車や人の手配も必要ありません。
なるべく費用をかけたくない方や、状態のよい業務用冷蔵庫の処分を検討中の方は、リサイクルショップに買取を依頼するとよいでしょう。
業務用冷蔵庫の処分費用の目安一覧
業務用冷蔵庫を処分する場合、かかる費用の目安はどの程度になるのでしょうか。
以下の表に業務用冷蔵庫の処分費用の目安をまとめました。
種類 | 費用目安 |
---|---|
ノンフロン業務用冷蔵庫 | 2~4万円程度 |
フロン業務用冷蔵庫 | 5~10万円程度 |
フロンが使われていると、「産業廃棄物収集運搬業」だけでなく「第一種フロン類回収業者」の許可も必要になり、処分に手間がかかるため費用が割高になる傾向があります。
これだけの金額がかかると、少しでも安い業者に頼みたいと考える方もいるでしょう。
しかし、あまりに安すぎる業者は要注意です。相場を大きく下回るような業者に依頼すると、適切な処分をおこなわない悪徳業者の可能性があります。
費用の安さだけでなく、必要な許可を取得しているかも確認し、信用できる業者に処分をお願いするようにしましょう。
業務用冷蔵庫の処分についてよくある質問
ここでは、業務用冷蔵庫の処分についてよくある質問にお答えします。
業務用冷蔵庫を無料回収してもらう方法はある?
業務用冷蔵庫を回収・処分してもらうには一般的に費用がかかるため、無料回収は難しいでしょう。
処分費用をかけずに手放したい場合は、リサイクルショップに買取を依頼する方法があります。
買取が成立すれば、処分費用がかからないうえに現金化もできるため、少しでもお得に手放したい方におすすめです。
まだ使える業務用冷蔵庫があれば、一度リサイクルショップで買取査定をしてもらうとよいでしょう。
業務用冷蔵庫を持ち込みして処分依頼することは可能?
業務用冷蔵庫の持ち込み処分が可能かどうかは市区町村により異なります。
例えば、各務原市では事前に手続きし承認申請書類が発行されれば、持ち込みできる可能性があります。
しかし、名古屋市では産業廃棄物を直接持ち込むことはできません。
また、フロンの有無により対応が変わる可能性があります。
そのため、業務用冷蔵庫を持ち込みで処分したい場合は、お住まいの市区町村に問い合わせて対応可能かについて確認するようにしましょう。
参照:産業廃棄物処理事前承認申請書など|各務原市
ご自分で処理施設に搬入する場合(自己搬入)|名古屋市
まとめ:業務用冷蔵庫の処分・買取は再良市場におまかせください
この記事では、業務用冷蔵庫の処分方法として以下の4つを紹介しました。
- 産業廃棄物回収業者に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
- 新しい入居者に譲渡する
- リサイクルショップに買取依頼する
冷蔵庫の状態や、処分にどれだけの手間や費用をかけられるかなど、状況に応じて適切な方法を選択するとよいでしょう。
なるべく処分費用を抑えたいと考えているなら、リサイクルショップに買取を依頼する方法がおすすめです。買取が成立すれば、費用がかからないうえに現金化もできるためお得に手放すことができます。
もし、業務用冷蔵庫の処分を検討しているなら、ぜひ再良市場にお問合せください。
再良市場は、ご自宅への出張査定や買取をおこなっています。買取が成立した場合は、商品の梱包や運搬はスタッフが対応するため、手間がかからず便利です。
また、オンライン査定にも対応しています。処分したい業務用冷蔵庫の写真を弊社のLINEに送っていただくだけで、買取金額の目安がわかり、売却するかどうかの判断ができます。
業務用冷蔵庫の状態によっては買取が困難なケースもありますが、その場合は有償での引き取りや処分も可能です。そのため、別の業者をあらためて探していただく必要はありません。
「まずは査定だけお願いしたい」という方も大歓迎です。業務用冷蔵庫の処分や買取をご希望であれば、ぜひ再良市場までお気軽にお問合せください。