エアコンのリサイクル料金はいくら？家電量販店での引取りでかかる費用とは

• 古いエアコンを処分するにはお金がかかるの？
• なるべくお金をかけずにエアコンを処分する方法は？

こんな疑問や悩みをお持ちではないですか？エアコンなどの大型家電を処分したい時、なるべく手間やお金をかけない方法で手放したいですよね。

家庭用のエアコンを処分する時、排出者は「リサイクル料金」を払う必要があります。処分する方法によって、収集・運搬料金がかかることもあります。

今回の記事では、エアコンのリサイクル料金、処分方法、家電量販店別のエアコン処分にかかる費用などをわかりやすく解説します。

本記事を最後まで読むと、どのような方法でエアコンを処分したらよいのか、また処分に必要な料金がわかります。エアコン処分に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

エアコン処分にはリサイクル料金がかかる

家庭用エアコンは粗大ごみとして処分できず、処分方法が決まっています。家電リサイクル法に基づき、処分するときには「リサイクル料金」を支払う必要があります。なぜ消費者が処分する費用を負担しなければならないのでしょうか。

以下の項目でわかりやすく解説します。

• リサイクル料金とは
• 対象機器の見分け方
• 家電メーカーごとの異なる料金

それぞれ詳しく見ていきましょう。

リサイクル料金とは

リサイクル料金は「家電リサイクル法」で、消費者が負担しなければならない料金として定められています。

	家電リサイクル法で定められた義務
家電小売店	古くなった家電の引き取り・引き渡し
家電メーカー	家電をリサイクルすること
消費者	家電の処分時に以下の費用を負担すること収集・運搬にかかる費用再商品化にかかるリサイクル料金

対象となる電化製品は、以下の4つです。

• エアコン
• テレビ
• 冷蔵庫・冷凍庫
• 洗濯機・衣類乾燥機

不要なエアコンは、ルールに基づいて正しく処分しましょう。

対象機器の見分け方

エアコンは家電リサイクル法の対象ですが、全てのエアコンが該当するわけではありません。家庭用のエアコンで対象となるのは以下の機器です。

壁掛けタイプ	・セパレート形 ・ガスヒーターエアコン ・ハイブリットエアコン（ガス・石油・電気併用など）
壁掛け＋床置き	・マルチエアコン（室内機は壁掛け、床置き形）
床置きタイプ	・セパレートエアコン ・ハイブリットエアコン（ガス・石油・電気併用など）
窓用	・ウィンド形エアコン

ワイヤレスリモコンや取付金具、商品同梱の工事部材などは、処分するエアコンと一緒に引き取ってもらえます。処分時は、「家電リサイクル券センター」のサイトで対象機器を確認しましょう。

出典：家電製品協会　家電リサイクル券センター

家電メーカーごとの異なる料金

エアコンのリサイクル料金は家電メーカーごとに異なります。一部メーカーを除き、多くのメーカーが990円（税込）、または2,000円（税込）です。お持ちのエアコンのメーカーをチェックしてみましょう。

出典：家電リサイクル券センター　リサイクル料金　主要メーカー一覧

エアコンの処分方法4つ

エアコンの処分の窓口は以下の4つです。

• 家電小売店（購入店）
• 指定取引所
• 自治体の委託業者
• リサイクルショップ・不用品回収業者

購入店や業者に引き取ってもらうほうが手間がかからないですが、収集・運搬費をおさえたい人は自分で指定取引所に持ち込む方法もあります。

①購入店に持ち込み引き取ってもらう

家電リサイクル法では、家電小売店に古くなった家電の引き取り義務が課せられています。

家電小売店（購入店）に引き取りを依頼すると、リサイクル料金に加えて以下の費用がかかることがあります。

• 収集・運搬費
• 出張費
• 取り外し作業費

出典：家電リサイクル法上の小売業者の義務等について

②指定引き取り場所に自分で運搬する

床置きタイプのものなど、自力でエアコンを運べる場合は、指定引き取り場所へ持っていくと費用がおさえられます。収集・運搬料や出張料はかからず、負担する費用はリサイクル料金のみとなります。

最寄りの指定取引所の営業日をあらかじめ調べて運搬するようにしましょう。

一方で、指定引き取り場所への運搬は、以下のようなデメリットがあります。

• 自力でのエアコンを取り外しは困難
• 運搬する労力がかかる
• 腐食や破損の状態がひどく、荷扱い作業の安全確保が出来ない場合は、処分ができず持ち帰ることになる

節約のために自力で重いエアコンを運んだとしても、状態がひどい場合は持ち帰る可能性があることを覚えておきましょう。

参考：指定取引所のご案内｜家電リサイクル券センター

③自治体の回収業者に依頼する

お住いの自治体が委託する回収業者に、エアコンの収集・運搬を依頼することもできます。出張料はかかりませんが、リサイクル料金と収集・運搬料がかかります。

引っ越しシーズンの繁忙期には、予約が埋まっていて依頼できないことがあるので注意しましょう。

委託業者の紹介を行っているかどうかは、自治体によって異なるので、あらかじめ窓口に問い合わせるかサイトで確認しましょう。

東京23区の場合は、「家電リサイクル受付センター」で回収の申し込みを電話やWebサイトで受け付けています。

出典：東京23区家電リサイクル事業共同組合

④リサイクルショップ・不用品回収業者の出張サービスを利用する

リサイクルショップや不用品回収業者の出張サービスで、指定した日に自宅まで直接引き取りに来てもらう方法もあります。エアコン以外の家電の処分もできるのがメリットです。

出張サービスを依頼すると、リサイクル料金に加えて以下の費用がかかります。

• 収集・運搬費
• 出張費
• 取り外し作業費

なお、街中を徘徊しながら「無料処分」を謳っている不用品回収業者の利用は絶対に避けましょう。無料回収できると言われても、高額請求をされたり、不適正処理をされることで不法投棄に問われたりと、トラブルになります。

【家電量販店】エアコンのリサイクル料金＋収集・運搬費はいくら？

エアコンを買い替える場合、新しく購入する家電小売店に引き取りを依頼できます。また、いらなくなった場合は、過去にそのエアコンを購入した家電小売店で引き取ってもらえます。

以下は、処分したいエアコンの引き取ってもらうときにかかる料金の一覧表です。エアコンの取り外しは業者以外の一般の方が行うのは難しいので、訪問型の引き取りを想定しています。

家電量販店	リサイクル料金	収集・運搬費
		買い替えの場合	引き取りのみの場合
エディオン	990円	2,200円	2,200円～3,300円
ケーズデンキ	990円～	3,300円	3,300円別途　出張費3,300円
ジャパネット	990円～	1,650円	1,650円
		エアコンの取り外しは別途　4,950円
ジョーシン	990円～	4,950円	4,950円
ノジマ	収集・運搬費と合算	4,070円	5,830円
ヤマダ	990円～9,900円	2,500円	2,500円
		訪問回収費として別途　2,750円

リサイクル料金は、海外製品や一部メーカーによって2,000円を徴収されることもあります。

買い替えなのか引き取りのみなのかによって、収集・運搬費が変わったり、出張サービス費が別途でかかる場合もあります。詳しくは、気になる家電量販店の受付窓口で問い合わせて確認しましょう。

エアコンのリサイクル料金の支払い方法2つ

家電リサイクル券を購入することでリサイクル料金を払うことができます。その支払い方法は以下の2つです。

• 料金販売店回収方式
• 料金郵便局振込方式

①料金販売店回収方式

家電小売店にエアコンを引き取ってもらう場合、家電小売店から「家電リサイクル券（グリーン券）」が発券され、その場で指定の料金を支払います。

• エアコンの買い替え：新たに購入する家電小売店
• エアコンの処分のみ：処分するエアコンを購入した家電小売店、または近くの家電小売店

②料金郵便局販売方式

エアコンを指定取引所へ自力で運搬する、または収集・運搬をする事業者から指示があった場合は、郵便局に備えつけられた「家電リサイクル券（郵便局券）」をあらかじめ購入し、処分する場所へ持っていきます。

家電リサイクル券に必要事項などを記入し、郵便局またはATMで料金を支払います。あらかじめ以下の情報を調べておきましょう。

• リサイクル料金（税込）
• 製造業者等名コード（3桁）
• 品目・料金区分コード（2桁）

出典：家電製品協会　リサイクル券センター

エアコンのリサイクル料金を払わずに済む方法2つ

エアコンの状態によっては、処分せずに手放す方法もあります。ここではリサイクル料金を支払わずに済む方法を2つ紹介します。

なるべく費用をおさえてエアコンを手放したい人は、以下の方法を検討してみましょう。

①リサイクルショップで買い取ってもらう

製造から5年以内のエアコンは、リサイクルショップで買い取ってもらえることが多いです。リサイクル料金がかからない上に、状態によっては数千円～数万円が手に入ります。高価格で買い取ってもらえるエアコンの条件は以下のとおりです。

• 製造から5年以内
• 故障や不具合がない
• 日焼けや大きな汚れがない
• 国内ブランド
• 付属品がすべてそろっている
• ペットや喫煙者がいない環境で使用していた

エアコンの取り外しは、業者以外の一般の人には難易度が高いです。正常に動くか確認してもらうためにも、必ずリサイクルショップの方に取り外しを依頼しましょう。

②フリマや掲示板サイトで売却する

フリマサイトや掲示板サイトで買い手を募集する方法もあります。「床置きタイプ」や「窓用タイプ」などのコンパクトなものは比較的需要が高いので、高価な値段が付くこともあります。

掲示板サイトで「〇〇市に引き取りに来てくれる方、募集」という形で、購入希望者を募りましょう。

壁掛けタイプの需要はゼロではありませんが、室外機があるので送料や梱包費用が高くなるデメリットがあります。運送中に破損するリスクを防ぐためにも、対面での引き渡しをおすすめします。

一般の方には壁掛けエアコンの取り外しは困難なので、業者に取り外してもらって引き渡しましょう。

まとめ：お近くの家電量販店のリサイクル料金を比較し、エアコンをルールに従って処分しよう

本記事では、エアコンを処分する際の方法や料金について紹介しました。

• エアコンを処分する方法によって、かかる費用は異なる
• 家電量販店によって、収集・運搬費の料金が異なる
• リサイクル料金を支払わずにエアコンを手放す方法がある

家庭用のエアコンを手放すには、家電リサイクル法に基づいて正しく処分する必要があります。リサイクルショップなど第三者に売却する以外、かならずリサイクル料金がかかることを覚えておきましょう。

お近くの家電量販店でかかる費用を比較し、ご自身に一番都合の良い方法での処分を検討してみてください。

愛知県・岐阜県に8店舗を構えるリサイクルショップ再良市場では、エアコンの取り外し・搬出から買取、そして販売・設置まで一貫してサービスとして提供しています。「エアコンを買い替えたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。