「冷蔵庫の寿命は何年くらい?」
「まだ使えているけど買い替えたほうがいい?」
何年も前に購入した冷蔵庫の調子が悪いけれど、もう少し使える気もして買い替えるべきか悩んでいませんか?
本記事では、冷蔵庫の平均的な寿命に加え、壊れる前兆や長持ちさせる方法について解説します。
また、適切な処分方法も紹介するので、冷蔵庫の買い替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
冷蔵庫の平均寿命は12~13年
冷蔵庫の平均寿命は12〜13年です。(※)
内閣府がおこなった令和3年の消費動向調査によると、冷蔵庫を買い替えるまでの平均使用年数は12.9年。買い替え理由としては「故障」がもっとも多く、過半数を占めています。
このことから、使用年数が10年を超えた冷蔵庫に不具合があれば、寿命が近づいていると考えられるでしょう。
冷蔵庫は生鮮食品を保存しているため、故障すると生活に大きなダメージが発生します。あらかじめ壊れる前兆のサインを把握しておき、適切な時期に買い替えを検討することが大切です。
※参考:消費動向調査 令和3年3月実施調査結果|内閣府経済社会総合研究所 景気統計部
主要メーカーが設定する冷蔵庫の寿命は販売期間+9年
冷蔵庫の寿命は、メーカーがそれぞれ定めている部品保有期間からも判断できます。
部品保有期間とは、家電製品などの生産終了後も機能を維持するために定められている、各部品の最低保存期間のことです。
下記の主要な家電メーカーでは、一般的に販売期間+ 9年が、確実に修理してもらえる期限として設定されています。
- パナソニック
- 日立
- 三菱
- 東芝
- シャープ
この期間を過ぎてからの修理は、対応してもらえない可能性が高いです。
トラブルがなければ20年、30年と同じ冷蔵庫を使い続けられる場合もありますが、10年を過ぎてからの故障であれば買い替えを検討したほうがよいでしょう。
参考:補修用性能部品の保有期間|Panasonic
参考:製品のご利用に関して|HITACHI
参考:補修用性能部品の保有期間|MITSUBISHI
参考:補修用性能部品の保有期間について|TOSHIBA
参考:補修用性能部品の保有期間|SHARP
寿命がきたサイン?冷蔵庫が壊れる前兆4つ
ほとんどの場合、冷蔵庫が故障する前にはさまざまな前兆があります。冷蔵庫の寿命が近づいているサインは、主に以下の4つです。
- 冷えなくなった
- 水漏れしている
- 製氷機で氷ができていない
- 異常な音がする
ひとつずつ、詳しく解説します。
冷えなくなった
冷蔵庫が冷えにくくなったり、まったく冷えなくなった場合、原因によって修理ができるかどうかは異なります。
パッキンの劣化や冷気を送り出す冷却ファンの故障であれば、パーツの交換だけで修理が可能です。一方、冷却装置の回路自体が故障しているケースでは、修理が難しかったり料金が高額になったりするおそれがあります。
冷蔵庫全体が冷えない、作動音がしないなどのトラブルがあれば、装置に問題が起こっている可能性が高いです。
故障の原因を調べるのにも費用と時間がかかるため、状況に応じて買い替えの検討をおすすめします。
水漏れしている
冷蔵庫の水漏れは、庫内と庫外のどちらで起きているかで対処法が異なります。
庫内に水が溜まっているのであれば、原因として考えられるのは冷気が出る部分の汚れです。この場合は掃除をすれば解決するかもしれません。一方、床に水が漏れていると、本体の内部にある部品が壊れている可能性が高いです。
本体の不具合に自分で対処することは難しいので、庫外に水が漏れているときは修理か買い替えを検討しましょう。
製氷機で氷ができていない
製氷機で氷ができなくなったら、冷却機能が低下、もしくは故障しているおそれがあります。
冷蔵庫が冷えていても、製氷機能や冷凍庫から問題が起こることは多いです。設定に問題がないのに氷ができない場合は、寿命が近づいているサインだと考えられます。
製氷機能をあまり使わない方でも放置せずに、早めの対処を心がけましょう。
異常な音がする
普段聞きなれない異常な音がするときや、駆動音がずっと止まらない場合は、冷蔵庫の故障が疑われます。
扉を開閉したあとに鳴る作動音は、庫内の温度を下げるための正常な音です。しかし、これはあくまで一時的なもの。しばらく待っても音が止まらないのであれば、内部の機能にトラブルが起きているおそれがあります。
通常通りか判断がつかないときは、購入した店舗や製造メーカーに相談してみましょう。
思い切って買い替える際は、家電の引き取りサービスも検討してみてください。
冷蔵庫の寿命を伸ばす3つのコツ
冷蔵庫は、正しい使い方をすれば寿命を伸ばすことにもつながります。機械に負担をかけないコツは、主に以下の3つです。
- 庫内の温度が上がらないようにする
- スペースの使用率を7割程度に抑える
- 冷蔵庫の周りにものや壁を密着させない
それぞれ、詳しく解説します。
庫内の温度が上がらないようにする
冷蔵庫を長持ちさせるためには、庫内の温度が上がらないようにすることが大切です。
庫内の温度が上がると、冷却機能がフル稼働します。機械に負荷がかかるほど冷蔵庫の寿命は短くなってしまうので、なるべく負担をかけない工夫が必要なのです。
具体的には、下記のような内容を意識しましょう。
- ドアを開閉する回数を少なくする
- 熱いものは冷ましてから入れる
- 出し入れの頻度が高いものは手前に置く
日常の使い方次第で、冷蔵庫への負担は抑えられます。機械に優しい使用スタイルを習慣づけることが、冷蔵庫の寿命を伸ばすコツのひとつです。
スペースの使用率を7割程度に抑える
冷蔵庫にものを入れるときは、スペースの使用率を7割程度に抑えて、冷気の通り道を確保してください。
とくに冷気が出てくる送風口の付近には、ものを置かないことが大切です。冷蔵庫は、冷たい空気を循環させることで庫内全体を冷やしています。ものを詰め込みすぎると冷気が循環せず、冷えが悪くなってしまうのです。
ずっとその状態が続くと冷却機能に負担がかかるため、寿命が縮まる原因にもなります。
冷蔵庫に入れる食品の量は多くても7割以下、可能であれば5割程度にしておくと、負担軽減や消費電力の削減にもつながるでしょう。
冷蔵庫の周りにものや壁を密着させない
冷蔵庫の周りには、必ず放熱用のスペースを確保してください。
庫内を冷却するとき、冷蔵庫は庫外に熱を放出します。周囲に十分な空間がないと放熱がしにくくなり、冷却効果が落ちてしまうのです。
放熱スペースが減ると消費電力が増えるうえに、機械への負担も大きくなります。
冷蔵庫の側面には十分な空間をとり、上にものを置かないように注意することが大切です。
なお、消費電力を意識するのであれば、最新モデルのほうが節電効果は優れています。購入から年数が経っている場合は、思い切って省エネモデルへの買い替えも検討してみましょう。
寿命がきた冷蔵庫の処分方法
冷蔵庫は家電リサイクル法(※)の対象商品なので、粗大ごみで処分できません。資源を有効活用するために、ルールにのっとって処分する必要があります。
冷蔵庫の適切な処分方法は以下の通りです。
- 販売店で引き取ってもらう
- 自分で指定取引場所に持ち込む
- 回収業者に依頼する
ひとつずつ、詳しく解説します。
※参考:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省
販売店で引き取ってもらう
以下の条件のどれかを満たす販売店であれば、基本的に処分したい冷蔵庫を引き取ってもらえます。
- 古い冷蔵庫を購入した店舗
- 古い冷蔵庫を購入した店舗の系列店
- 新しい冷蔵庫を購入する店舗
処分の際は、冷蔵庫の容量に合わせて下記のリサイクル料金が発生します。
冷蔵庫の容量 | リサイクル料金 |
---|---|
170L以下 | 3,740円 |
171L以上 | 4,730円 |
また、これに加えて収集・運搬にかかる費用の支払いも必要です。
実際の引き取り手順は販売店ごとに異なるので、なにか不明点がある場合は、店舗に直接問い合わせてみてください。
自分で指定引取場所に持ち込む
市町村が定めている方法に従って、自分で指定取引場所に持ち込む方法もあります。
具体的な手順は下記のとおりです。
- 冷蔵庫の容量を確認する
- 郵便局で指定金額の家電リサイクル券を購入する
- 指定引取場所へ処分したい商品とリサイクル券を持ち込む
引取を受け付けている場所は、一般財団法人家電製品協会 家電リサイクルセンターの「指定引取場所検索」から検索できます。
自分で持ち込む場合、運搬費用がかからない代わりに冷蔵庫を運べる車両が必要です。荷台に積み込む際は、きちんと固定できていないと走行中に落ちたり倒れたりするおそれがあります。
大型製品の運搬に不慣れな方は、事故が起こらないように最大限の注意を払いましょう。
回収業者に依頼する
民間の回収業者に依頼すると、自分でリサイクル券を購入する必要はありません。
ほかにも回収してほしい家電や不用品があるときは、まとめて引き取ってもらうと費用が抑えられます。まだ使える商品であれば、中古品の買取として価格がつく可能性もあるでしょう。
このとき大切なことは「一般廃棄物処理業の許可」をもつ業者を利用することです。(※)無許可の業者を使うと、不法投棄や高額請求など、思わぬトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
事前にホームページなどを確認して、信頼できる業者か確認しておくことが大切です。
なお、環境省の許可を受けた業者に査定を依頼したい場合は、下記のボタンからお問い合わせください。
※参考:廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!|環境省
回収業者への依頼をおすすめする理由
冷蔵庫を処分する際は、回収業者への依頼が便利です。その理由は、主に2つあります。
- 対応が素早い
- 運び出しを任せられる
- 壊れていなければ値段がつく可能性がある
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
対応が素早い
相談から回収までの対応が素早いことは、回収業者に依頼するメリットです。
家電量販店などに依頼すると、混雑状況によっては処分まで1〜2週間ほどかかってしまう場合もあります。回収業者だと最短で即日回収をおこなっている業者もあるので、急いでいるときはとくに便利です。
また、最近では電話だけでなく、LINEやメールなどで気軽に問い合わせできる業者も増えてきています。
気軽に相談できて迅速に対応してもらえることは、回収業者の大きな強みでしょう。
運び出しをまかせられる
回収業者に依頼すれば運搬作業をすべてまかせられるため、面倒な運び出し作業が必要ありません。
冷蔵庫の重量は1人暮らし用の小さいものでも20〜40kg、大型になると100kgを超えるモデルも多いです。慣れていないと家の中を傷つけたり、倒れて事故につながったりするおそれもあります。
業者を利用すると専門スタッフが対応してくれるので、大型冷蔵庫でも手間いらずで処分可能です。
とくに2階以上に冷蔵庫がある場合や、運び出しの動線が複雑な家であれば、プロへの依頼をおすすめしています。
壊れていなければ値段がつく可能性がある
問題なく使用できる状態であれば、中古商品として売却できる可能性があります。
冷蔵庫を家電量販店に引き取ってもらうと、まだ使える状態でもリサイクル料金と運搬費用の支払いが必要です。一方、販売もおこなっている回収業者やリサイクルショップに買い取ってもらえれば、ついた値段の分だけお得に手放せます。
ただし、完全に故障していると買い取りは困難です。
新しく気になる商品が発売されたときや家族構成が変わったときは、早めの売却・買い替えを検討しましょう。
まとめ:寿命がきた冷蔵庫の処分は再良市場におまかせください!
本記事では、冷蔵庫に寿命がきたサインや長持ちさせるコツについて解説しました。
冷蔵庫は家電リサイクル法の対象品目のため、捨てるときは処分費用が必要です。壊れる前に売却すればお金はかからないうえに、手元にお金を残せる可能性もあります。
再良市場は、不用品回収と中古品の買い取り・販売の両方に対応できる回収業者です。無料のLINE査定サービスや出張引き取りもおこなっているので、手間いらずで買い取りをご相談いただけます。
冷蔵庫の処分や売却を検討している方は、ぜひ再良市場にお問い合わせください。