「ドラム式洗濯機はどうやって処分すればいい?」
「お得に処分できる方法はあるの?」
引越しや買い替えなどのタイミングで、ドラム式洗濯機の処分に困っている方もなかにはいるのではないでしょうか。
じつは、ドラム式洗濯機は家電リサイクル法の対象品目の一つであり、粗大ごみとして自治体に回収してもらうことはできません。自分で正しく処分する必要があります。
そこでこの記事では、ドラム式洗濯機を処分する方法を6つ紹介します。
買取による処分を選んだ方に向けて高く売るコツも解説しているので、正しい方法でお得に処分したいという方はぜひ最後までお読みください!
【前提】ドラム式洗濯機は家電リサイクル法の対象
前提として、ドラム式洗濯機は家電リサイクル法の対象となっており、粗大ごみとして捨てられないことを覚えておきましょう。
家電リサイクル法とは、家電製品の有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物の減量、資源の有効利用を目的として制定された法律です。
洗濯機を含めた以下4品目が対象となります。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管式、液晶式、プラズマ式)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
上記4品目はリサイクルが義務づけられており、粗大ごみとして自治体に回収してもらうことはできません。家電リサイクル法に基づいた方法で、正しく処分する必要があります。
ドラム式洗濯機の処分費用
家電リサイクル法に基づき、ドラム式洗濯機を処分する際は『リサイクル料金』を支払う必要があります。
リサイクル料金はメーカーごとに定められており、主なメーカーの料金は以下のとおりです。
メーカー | リサイクル料金(税込) |
---|---|
シャープ㈱ | 2,530円 |
東芝ライフスタイル㈱ | 2,530円 |
パナソニック㈱ | 2,530円 |
日立グローバルライフソリューションズ㈱ | 2,530円 |
㈱富士通ゼネラル | 2,530円 |
三菱電機㈱ | 2,530円 |
アクア㈱ | 2,530円 |
リサイクル料金はメーカーによって異なるものの、ドラム式洗濯機の主要メーカーの料金は2,530円が多くなります。一部メーカーの料金は上記とは異なるので、『2023年4月版リサイクル料金 一覧表』を確認してください。なお、洗濯機のサイズ別や機能別の料金設定はありません。
また、小売店にドラム式洗濯機の回収を依頼する場合は、リサイクル料金とは別に収集運搬料がかかります。収集運搬料も小売店によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
ドラム式洗濯機を処分する6つの方法
ドラム式洗濯機を処分する方法は、以下の6つです。
- リサイクルショップに依頼する
- 買い替え時に引き取ってもらう
- 購入した家電量販店に引き取ってもらう
- 指定引取場所へ持ち込む
- 不用品回収業者に依頼する
- ネットオークション・フリマに出品する
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
リサイクルショップに依頼する
ドラム式洗濯機を処分する際に一番おすすめな方法が、リサイクルショップへの依頼です。
本来なら処分にお金がかかるドラム式洗濯機ですが、買取可能なら費用をかけずに手放せるうえ、現金も受けとれます。
また、出張買取に対応していれば担当スタッフが買い取りから運搬まですべておこなってくれるため、自宅に居ながら手間なく処分することが可能です。
基本的に洗濯機は製造から5年以上経過している場合は、買取対象外になる可能性が高くなります。しかし、ドラム式洗濯機は需要が高いことから、製造年から5年以上経過していても買取できるケースがあります。モデルによっては、高価買取も期待できるでしょう。
査定の結果、買取できなくても有償での引き取りが可能なため、処分に困ることはありません。
無料査定をおこなっているリサイクルショップもあるので、一度問合せてみるとよいでしょう。
買い替え時に引き取ってもらう
新しい洗濯機を購入する際、家電量販店で不要なドラム式洗濯機を引き取ってもらうことが可能です。
リサイクル料金と収集運搬料はかかりますが、新しい洗濯機を搬入するのと同時に処分できるので、手間はかかりません。
リサイクル料金はメーカー規定ですが、収集運搬料は家電量販店によって異なります。大手家電量販店の収集運搬料を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
家電量販店 | 収集運搬料(税込) |
---|---|
ヨドバシカメラ | 550円 |
ケーズデンキ | 2,200円 |
ジョーシン | 1,650円 |
エディオン | 1,650円 |
ビックカメラ | 1,650円 |
コジマ | 1,650円 |
ヤマダ電機 | 2,200円 |
ノジマ | 1,650円 |
なお、リサイクル料金と収集運搬料は、商品の配送・設置時に現金で支払うケースが多いです。
購入した家電量販店に引き取ってもらう
ドラム式洗濯機を購入した家電量販店に引取依頼することも可能です。
家電リサイクル法により、洗濯機を販売した小売店は処分を依頼されたら受け付けるよう定められているので、断られる心配はありません。
この場合もリサイクル料金と収集運搬料がかかるので、事前に準備しておきましょう。
なお、引き取りだけの場合、買い替えのときよりも収集運搬料が高くなる場合があります。家電量販店によって異なるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
指定引取場所へ持ち込む
指定された引取場所へ、直接ドラム式洗濯機を持ち込むことも可能です。
事前に郵便局にある『家電リサイクル券』に必要事項を記入し、窓口でリサイクル料金を支払えば誰でも持ち込みできます。
指定引取場所は全国各地にあり、一般財団法人家電製品協会ホームページの指定取引場所検索から最寄りの場所を調べられます。
運搬には手間がかかりますが、収集運搬料をかけずに処分できるため、費用を抑えたい方におすすめな方法です。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に引き取りを依頼する方法もあります。
軽トラック積み放題といった『パックプラン』を提供している業者が多く、洗濯機だけでなく家の中を整理したい方におすすめです。業者によっては、依頼から最短即日で回収してくれるところもあります。
費用についてはリサイクル料金と収集運搬料に加え、人件費もかかってくるので他の方法より割高といえるでしょう。
また、業者のなかには悪徳業者も一定数存在し、トラブルに巻き込まれる恐れがあります。業者を選ぶ際は、古物営業するために必要な『古物商許可』を取得しているかどうかを確認するとよいでしょう。
ネットオークション・フリマに出品する
ネットオークションやフリマアプリを活用するのも一つの手です。
購入してもらえればリサイクル料金をかけずに処分でき、売上金も得られるので一石二鳥です。
ただし、発送や梱包には手間がかかるうえ、配送料が高くなることを頭に入れておかなければなりません。価格設定する際は販売手数料や送料を考慮しておかないと、マイナスになってしまう可能性もあるでしょう。
また、個人間のやり取りはトラブルのリスクが少なからず発生してしまうので、注意が必要です。
【必須】ドラム式洗濯機を処分する際の水抜きの手順
ドラム式洗濯機を処分する際は、水抜きをおこなう必要があります。
水抜きとは、洗濯機や付属のホースにたまっている水を抜く作業のことです。水抜きをおこなっておかないと、周囲の荷物や床を濡らしてしまうほか、洗濯機の故障にもつながる恐れがあります。
ドラム式洗濯機の水抜きの手順は、大きく分けると以下の3つです。
- 給水ホースの水抜き
- 糸くずフィルターの水抜き
- 排水フィルターの水抜き
細かい手順については一般的なドラム式洗濯機を例に解説しますが、機種によっては水抜き方法が異なる場合があるため、取り扱い説明書をよく確認するようにしてください。
それぞれについて、詳しく解説します。
給水ホースの水抜き
まずは、給水ホースの水抜きからおこないます。給水ホースの水抜きの手順は以下のとおりです。
- 洗濯機を空にして、水道栓を閉じる
- 洗濯機のフタを閉めて、電源を入れ標準コースでスタートボタンを押す
- 1分ほど経ったら電源を切り、給水ホースを外す
給水ホースに水が残っている可能性があるので、タオルを用意しておくと安心です。
糸くずフィルターの水抜き
つぎは、糸くずフィルターの水抜きをおこないます。ドラム式洗濯機の水抜きは縦型洗濯機の水抜きと基本的に変わりませんが、糸くずフィルターに関しては、ドラム式洗濯機のみの作業となります。
糸くずフィルターの水抜きの手順は以下のとおりです。
- 糸くずフィルターを緩める
- 水が出てきたら洗面器やバケツなどで水を受ける
- 水が出なくなったら、タオルで拭き取ってから糸くずフィルターを元に戻す
ついでに周辺もキレイに拭き掃除しておくとよいでしょう。
排水フィルターの水抜き
最後に、排水フィルターの水抜きをおこないます。排水フィルターの水抜きの手順は以下のとおりです。
- 再び電源を入れて、一番短い時間で脱水をおこなう
- 脱水が完了したら、フタを開けて洗濯槽内の水分をタオルで拭き取る
- 排水溝から排水ホースを抜く
- 本体を軽く傾けて、ホース内に残った水を抜く
以上で、一連の水抜き作業は完了です。取り外したホースや電源コード、アース線は紛失しないように気をつけましょう。
【注目】ドラム式洗濯機を高く売る3つのコツ
ドラム式洗濯機は、買取による処分が一番おすすめな方法です。以下のコツを押さえることで買取金額を伸ばせる可能性があるので、ぜひ確認してください。
- 洗濯機が高く売れる時期をねらう
- 付属品を揃えておく
- 掃除・水抜きをしておく
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
洗濯機が高く売れる時期をねらう
洗濯機の需要が高まる時期をねらえば、相場よりも高値で売れる可能性があります。需要が高まる時期は、以下のように洗濯機のサイズで異なります。
- 単身用の洗濯機……新生活が始まる2月~3月に需要が高まる
- ファミリー用の洗濯機……洗濯物が増える夏場の7月~8月に需要が高まる
引越しで処分する時期が決まっていたり、処分を急いでいたりする場合は難しいかもしれません。しかし、処分する時期を選べる場合は、買取金額アップのために時期を気にしてみるとよいでしょう。
付属品を揃えておく
付属品を揃えて買取に出すことで、買取金額がアップする可能性があります。
付属品として一般的なものは以下のとおりです。
- 説明書
- 保証書
- お湯取ホース
- 輸送用ボルト
見当たらない場合はあらかじめ探しておき、買取依頼に備えておきましょう。
掃除・水抜きをしておく
掃除されていてキレイな洗濯機は、買取金額がアップする可能性があります。
外側の拭き掃除だけでなく内側のドラム内も拭き取り、場合によっては『槽内洗浄』といった機能も使うとよいでしょう。
また、洗剤ケースや糸くずフィルター、乾燥フィルターなどの細かいところまで掃除しておくことがおすすめです。水抜きも正しくおこなっておきましょう。
ドラム式洗濯機を処分する際によくある質問
ここでは、ドラム式洗濯機の処分についてよくある質問にお答えします。
壊れたドラム式洗濯機は無料回収してもらえますか?
壊れている、壊れていないに関わらず、家電リサイクル法により無料回収してもらうことはできません。処分する際は、リサイクル料金を支払う必要があります。
「無料」とうたっている回収業者がいたら悪徳業者だと疑い、トラブルに巻き込まれないためにも避けた方がよいでしょう。
ドラム式洗濯機を解体して捨ててもいいですか?
家電リサイクル法の対象品目である洗濯機は、指定業者のみ解体が認められています。
洗濯機を自身で分解・解体するのは違法行為に当たりますので、気をつけてください。
ドラム式洗濯機の寿命は何年ですか?
内閣府が最新の調査(令和5年3月調査)で発表した電気洗濯機の平均使用年数は、10. 1年です。
一方、メーカーがそれぞれ定めている、洗濯機を安全に使用できる『設計上の標準使用期間』は、6〜7年です。
内閣府の調査結果から『設計上の標準使用期間』より長く使用できる可能性はありますが、6〜7年が過ぎたら買い替えのために資金を準備しておくと安心でしょう。
なお、製造年や設計上の標準使用期間は、洗濯機本体に貼られたシールで確認できます。
まとめ:ドラム式洗濯機の処分・買取は再良市場におまかせ!
ドラム式洗濯機は家電リサイクル法の対象品目であり、粗大ごみとして自治体に回収してもらうことはできません。
ドラム式洗濯機の処分にお困りの方は、ぜひ再良市場におまかせください。
ドラム式洗濯機の一点のみでも無料出張に対応しており、買い取りから運搬まで担当スタッフがすべておこなうので、自宅に居ながら手間なく処分できます。買取不可の場合も、有償での引き取りが可能です。
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